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2005年度のテーマ

 里帰りしてきました。実家にて静養と酒浸りの日々を過ごすうち、2005年のテーマが決まりましたのでお披露目させて頂きます。本年度のテーマは「農協」です。




 僕は日本国・東北地方・福島県・会津若松地方の出自なのですが、ここは幕末から維新後を通じて薩長を中心とする新政府勢力に徹底して抵抗し続けた地域です。全国的に有名かどうかは知りませんが、白虎隊を排出した地域です。

 戊辰戦争で敗退後、落城してもなお反抗する人たちは、つまり、忠臣あるいは新時代を良しとしない人たちは、遠方地に飛ばされたり、処されたりしてきました。残ったのは口だけの無能者か、新時代におもねる者だったと聞き及んでおります。

 余談ですが、僕のご先祖様は、戊辰戦争時、ある地方の庄屋の一族でした。その中の僕の直接のご先祖様は、会津落城の報を聞くや何を考えているのかノコノコと見物しに行き、官軍にとっ捕まり、危うく処断されそうになったそうです。子孫としては冷や汗もののエピソードです。が、ますますご先祖様のことを尊敬しております!

 さて、しょうもないがゆえに僕のご先祖は処断されることもなく、蝦夷に飛ばされることもなく、会津に留まることが出来ました。留まることの出来た者の大部分は、新しい支配者に媚びへつらう人たちだったそうですが、農工商にとって別にそれは当たり前のことなので、責める気は毛頭ありません。しかし、弊害は残されました。「士」がいなくなった「へつらう人たち」の子孫は、恐ろしい勢力となって現代に君臨するに到ったのです。300年間、自分たちをガチガチに縛りつけた身分制度が崩壊し、完全に固まってしまったメンタリティー、キャラクターからいきなり解き放たれ、どうしてよいか分からないままに、金を持ち、地位を得、調子に乗った集団。そう、「農協」です。

 正確には、「農協」に代表される、人の話を全く聞かず、人の目は気にし、強きにへつらい弱きをくじき、信じられないバイタリティを誇り、淫猥なことに目が無く、快活さと陰険さを両立させ、すぐ調子に乗り、お金が大好きな人間達の、あの恐るべき集合体のことです。

 恐らく日本人の過半数を占める彼らのことを、何と呼べばいいのか長らく考えていたのですが、帰郷中、ふと「農協」という単語が浮かびました。よって、本サイトでは、人の話を微塵も聞かず、自分のことばかりを考え、それを隠そうともせず、露骨に色欲を放出させ、他人を利用することを屁とも思わず、責任回避に全身全霊を尽くし、今もって身分制度に忠実な彼らを、「農協」と呼んでいきます。

 さて、私の出身地の説明から農協勢力の出自を語りましたが、何も連中は会津地方に限って存在しているわけではありません。

 農協はどこにでも存在します。確かに連中の本拠地は『地方』です。しかし、江戸が三河からの転封者たちを支えるために発展し、堺が食い詰め者たちが結成した公界であった例を出すまでもなく、『都会』は地方出身者が集積地に過ぎません。「農協は地方にしか存在しない」とタカをくくっていると、いとも容易に、そして悲惨な足のすくわれかたをするでしょう。連中は偏在します。決して油断してはならないのです。

 本年、当サイトでは、農協の実態、被害例、弊害例、対処法、参考文献の紹介などを展開していきます。よろしくお願い致します。

新年あけましておめでとうございます。

 本年もよろしくお願い致します。

 さて、「今年はどういう年にしようか」と考えあぐねていたところ、コロコロザイーガさん書初め募集なるものをしていたので、渡りに船とばかり、乗らせて頂くことにしました。お年玉ナンバーは617です。

 我が家のパソコンでは何故かインターネット書道に繋がらず、新年早々マンガ喫茶に駆け込む羽目に陥るなど、しょうもない一年を予感させる元日とはなりましたが、書初めの所信表明の通り努力していく所存ですので、今後ともご愛顧並びにご協力願います。

目からウロコが落ちた

 下で書いた、テレ東の不敬罪スレスレな思い切った行動に憤激していたところ、kitchenさんからトラックバックを頂いた(ちなみに生まれて初めてトラックバックなるものを頂いたので、どうリアクションしていいのか全く分かりません。下記の引用がマナー違反なのかもしれません。その際はお手数ですがご連絡ください)。モゾモゾとkitchenさんのところへ飛び、該当文を読んでみたところ、

>すでに報道で、婚約されることはみなさん知っていましたが、
>本日正式に発表されました。マスコミは正式発表までに騒ぎ
>すぎだったと思います。
>一般人(と言う表現も何かおかしいですが)である黒田さんを
>執拗に追跡したり、番組で特集したり、
>そっと見守ることはできないのか?とまたマスコミが嫌いになってしまいました・・・。

 とあり、僕は「そっと見守ることはできないのか?」の部分に大変に衝撃を受けた。そうなのである。テレ東は何も無軌道な番組スケジュールから、紀宮様、黒田さん関係の報道を5分間にしたわけではなく、「大変に目出度いことだからこそ、控えめに報道する美徳というものも、日本にはある」と表現しているのではないだろうか。真相はさておき、kitchenさんのそうした視点に強く感銘を覚えた。

 2004/12/30/15:14現在、NHK、日テレ、フジ、TBS、テレ朝が全てお二人のご婚約会見を生中継しており同じ絵が流れている。そんな中、テレ東のみが「シンクロナイズのペアの人たちを連れて松葉蟹を食う番組」を放映しているのは、「我が局は、日本人にとって大切な食べ物であり、お目出度い席に欠かせないものである蟹を食す番組を放映することでもって、間接的にお祝いを贈らせて頂いている」というメッセージなのではないだろうか。テレ東の深淵、侮るべからずである。

周囲に惑わされない自主独立を貫く気高い精神とテレビ東京

ヤフーテレビ欄より

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NHK
14:30~16:00
 紀宮さま黒田さんご婚約内定を正式発表▽生出演で友人が語る知られざるエピソード▽秘蔵映像を一挙公開



日本テレビ
14:50~18:50
 プラス1超強力SP 4時間まるごと生放送▽おめでとう紀宮さま緊急中継!ご婚約会見


TBS
14:39~15:30
 おめでとう!紀宮さま初めての2ショットスペシャル~プロポーズの言葉は&婚約秘話


フジテレビ
14:45~15:40
 おめでとう紀宮さま 「プロポーズの言葉は…今明かされる愛の秘話」


テレビ朝日
14:55~15:35
 おめでとう!紀宮さま初めて明かされるプロポーズは…完全生中継


テレビ東京
15:55 紀宮さま婚約記者会見
16:00 競輪グランプリ中継 ~立川




2004年を振り返る 2

comic of year
『シグルイ』(山口貴由)/amazon

「狂気が描かれている」と「気違いが描かれている」は混同しがちなものである。ちなみに今のところ、私の中での「静の狂気」は『美味しんぼ』で、「動の狂気」は『野望の王国』だ。

「気違いがきちんと描かれている作品」は、意外と少ない。そうした人間が描かれる場合は、概して「気違いを描きたいだけ」「気違いを描くことをファッションの一種として捉えている」「作者がただのガイキチ」のどれかで終わっている。残念なことだが、面白い気違いマンガがあまり増えても世情不安に拍車をかけるだけだから、これはこれでいいのだろう。

 そんな中、今年一番、というより現世で最も気違いがきちんと描かれている作品が『シグルイ』なのである。個人的な評価であるが、この作品と作中に出てくる人物の気違いレベルは、吉良吉影、キャシィ塚本、パイマンに匹敵するレベルである。本当に無茶苦茶なのである。気違い作品愛好家で未読の諸賢に強くお勧めしよう。なお、具体的にどのような気違いがいるかは、インターネット殺人事件さんで克明に描かれているのでそちらをご参照願いたい。


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Movie of the year
『燃えよドラゴン』/amazon

 ブルース・リー主演のカンフー映画の金字塔がなんと11年連続の Movie of the year 受賞だ~ッ!

 平時では数年に一回怒ればいいくらいの私であるが、アフロが殺されるシーンばっかりは11年間怒りっぱなしである。許せん!!!

『野望の王国(雁屋哲・由起賢二)』に「復讐とはなんと心の躍ることなのでしょう……」という至言がある。リーの作品の根底にあるのは復讐心の爆発であり、私怨と義憤が相乗した臨界である。これほど、観る者の血肉を沸き立たせるものがあろうか。わたしが何歳まで生きるか知らないが、50年くらいは連続で受賞しそうな作品だ。

 ちなみに次点は『フルメタル・ジャケット』『ゴースト・ハンターズ』であるため、わたしの映画に関する時間は中学生の頃から止まっているといえよう。


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Novels of the year
『ガリア戦記』(ユリウス・カエサル)/amazon

 カエサル強杉


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絶望 of the year
『ロード・オブ・ザ・リング三部作』

 最高に面白かったんだけど、頭の中にある無茶苦茶面白いことを徹底的に現出させようとすると2億7000万ドルもかかるっていう現実を世界中に知らしめてしまったことで、絶望 of the year 受賞。

 勿論、マンガや小説が表現手段として劣ってるというわけではないですよ。手段としては僕は、ペン一本で何でも現すことが出来て具体的に提示できるマンガのほうが素晴らしいと思ってます。でも”現出”させるとなると映画しか出来なくて、それは死ぬほど金がかかるという……。あ~あ、誰か10兆円くれないかな~!?

2004年を振り返る


News of the year
「中国の大豆畑に農民が数千人押しかけ、大豆を強奪。警察の出動人数はパトカー4、5台」
 どうやら、最初は数人が「あそこセキュリティ甘いから大豆盗み放題だぜ」とチョコマカ窃盗を働いていたらしいのだが、それが口コミで広まり窃盗参加人数は天井知らずに増え、数千人にまで発展したとのこと。”乱”に近い動員人数や、それをパトカー4、5台で鎮圧できると踏んだ中国警察の史上空前の読みの甘さ、そして逮捕者が11人という非常に高い検挙率など、あらゆる要因がわたしの琴線に触れ、News of the year 受賞となった。なお、わたしは未見なのだが、教えてくれた方によると「大豆を根こそぎ盗られ絶望しうなだれる農場主」の写真も昔はあったらしい。ぜひ見たいものである。


Man of the year
とおる(とおるの大冒険

 ドラゴンクエスト8を世界一楽しんでいる男と呼んでも過言ではない、一代の英雄、とおるの発言をまとめたサイト。とても素直に笑える。穿った角度からの笑い、いやらしい種類の笑いにしか反応できないと思っていたわたしであったが、とおるのお陰で「そんなことはなかった」と知ることが出来た。ありがとうとおる!
なお、ネタバレを多く含むので閲覧には注意が必要だ。


WebSite of the year
完全パンクマニュアル「初めてのセックスピストルズ」

 宇宙最高のパンクバンド、「セックスピストルズ」になるための方法を伝授してくれるウルトラサイトがWebSite of the yearを受賞。
極めて高く豊富な知識、薀蓄、文章力と、それらを相乗させることが出来る応用力の全てを空転させたものがわたしは大好きなのだが、2004年、それの完成系の一つに接することが出来た。前提として、セックスピストルズのことをある程度知らねばならないが、ピストルズも知らないようなファッションパンクにわたしは用は無いのだ。


ごはん of the year
中目黒「鳥小屋」のモツ鍋とおじや

 禎森さんに連れていってもらったバカ美味いモツ鍋屋。たっぷりのブタモツと、あふれるような野菜を味噌スープでガガッと煮込み、高熱のまま食す。肉と野菜を食い終わったあとは、卵を落とし、米にスープを充分に吸わせたおじやを掻っ込む。今まで食べたモツ鍋の中で最も美味く、わたしは久々に「喋られない」状態に陥ったものである。

「人気が出てチヤホヤされると、すっかり有頂天になってしまいました」


発言者:快楽亭吉笑

出展:第9集『再会の丼』



 人間は、ことさらインターネット上で何かをやろうなどと思う人間は、初手に到る動機の一つとして、またはモチベーションを爆発させる火薬庫として「褒められたい」「ちやほやされたい」「もてたい」などを否定するわけにはいかないことと思います。「認められたいから」「存在を肯定してほしいから」といかにもそれっぽく言うことも出来ますが、当サイトでは、これらに類型するものを便宜上、「チヤホヤ」と統一することにします。

 僕も「書かないわけにはいかないから仕方なく書いている」とは言っていますが、「褒められると嬉しいから、また書く」がまるで無いかといえば嘘になります。というより相当あります。褒め、チヤホヤし、好くことは、この世界中を覆った電子網を維持するために重要なのであります。チヤホヤは世界のバランスを取っているのであります!

 しかし、チヤホヤは転落への第一歩でもあります。誉めそやされ天狗になり、自分を見失い駄目になってしまった人間の例は、幾千に及ぶか想像もつかないほど巷に溢れており、枚挙に暇が無く、わざわざここで挙げるまでもないでしょう。

「褒められると伸びるタイプ」を自認し吹聴している人間は多いですが、「褒められると調子に乗る」で終わってしまうケースの何と多いことか……。かといってチヤホヤしないと不機嫌になるし、「アイツは全然分かってない」と陰口を叩かれるし、見る目が無いといわれるし、リンクは切られるし……。大変です……。

 私見が延々と続く展開になってしまい、「邪悪そのものだわ」の本分から大きく外れてしまったので元に戻します。

「人気が出てチヤホヤされると、すっかり有頂天になってしまいました」

 この台詞のコアは「反省」です。「昔は調子に乗っていたけど今は”反省”しているので”助けてほしい”」ということなのです。世に悪人は多いですが、反省したうえに涙ながらに頼られたら心が動かない人間はそうそういないはずです。この場合、あなたが本当に反省しているかどうか、実際に調子に乗っていたかどうかはあまり関係ありません。いかに切々としているか、いかに相手の琴線に触れる名演技をすることが出来るか、が重要です。相手も演技だと看破していたとしても、頼られて悪い気はしないはずです。

 窮した際の起死回生の一手としてお試しください。

「なにいっ!! ここをやめて、ハンバーガーショップを開くだとおっ!!」

発言者:海原雄山

出展:第9集『ハンバーガーの要素(前編)』







 美食倶楽部を辞め、ハンバーガーショップを開くと言い出した料理人に対して海原雄山が放った一言。「ハンバーガーショップ」の部分は任意に変更してください。

 手放したくない人材が「辞めたい」と言い出した際に有効です。ただ、この言葉は難易度が大変高いです。

 というのも、発する人間にそれ相応の迫力、威厳、言霊力などの、何らかの他人を威圧する要素を必要とするからです。もし、それが無いままに本台詞を使用したならば、あなたはただのネジ外れのオヤジ扱いを受けることでしょう。もしくは、単なる恫喝で終わってしまい、辞めたがっている人間に「一刻も早くここから立ち去らねば」と決意を新たにされてしまうに違いありません。日本は法治国家なので恫喝はいけません。

 何にせよ本台詞は結局のところ恫喝には違いないのですが、あなたに迫力、威厳があり、言葉に言霊が宿っていれば、「この人にならついていける」と相手は勝手に考えを改めることでしょう。

 かの大作『野望の王国』でも、「暴力や暴力を示唆することこそが、人間関係の根源であり本質だ」というようなことは繰り返し述べられています。相手に「この人に逆らったらただではすまない」と思わせ、相手に恐怖を抱かせることは、つまりは相手に自分の能力を思い知らせることなのです。あなたの人の上に立つための資質を試される台詞といえます。

「な、何てえこった……。店じまいたあな……」







(再掲)

発言者:火消しの頭

出展:第6集『江戸ッ子雑煮』


 本物を売る店が潰れ、まがい物を売る店が隆盛を極めているときに、廃墟と化した本物を売る店の前で周囲に聞こえるように呟きましょう。

 呟く際は、絶望を深く抱え、それを純度が高いまま表情に上手く載せるのがコツです。また、周囲に見えるようにアピールしつつ絶望を押し出すことも忘れてはいけません。他にも、背中を丸める、うなだれる、落胆を隠さない、ショックのあまり年甲斐も無く引きこもるなど、絡めることが出来るオプションとリアクションは多岐多彩を極めており、あなたのアイディアとセンス、そしてユーモアが問われる一瞬となるでしょう。

 上手くいけば、実際には何も言わずとも周囲が勝手に世話を焼いてくれるため、あなたの前に労せずして本物が差し出されることになります。

なお、偽物の前に本物が敗退した状況全般で使用可能です。